京アニの人たちに「頑張れ」と言わないで
先日の京アニの事件について、気づくとニュースやツイッターを探してしまう。
あれからさらに数日、京アニの会社側は事件についてのコメントを公式HPで公開した。
ツイッターでは、相変わらず京アニを応援するメッセージや寄付についての呼びかけや、声優さんなど、作品や会社と関わり合いが深い人のコメントがたくさんあがっている。
また、国をまたいで「京アニ頑張れ!」というワードが溢れており、みんなの京アニ愛は痛いほど伝わってくるのだが…わたしにも同じ気持ちはあるのだが…でも…お願いだから、少し休ませてあげてほしい。
そして、いくつもの奇跡のような作品を生み出してきた。
それは、決して、かんたんなことではない。
健全な心身でも、きっと大変だった。
いま、こんなにも心も身体も傷ついた状況で、クリエイティブなものを生み出すのは難しい。もちろんいまは業務停止中かもしれないが、それに向かおうとするだけでも、きっと参ってしまう。疲れてしまう。つらいだろう。
「頑張れ」という言葉は、ときに凶器になる。
京アニの人々だって、きっといまも頑張ってる。
つらい気持ちと、恐怖と、くやしさと、戦ってる。
もう頑張れないってぐらい、いっぱいいっぱいだよ。
京アニの作品を、そして作った人たちを愛しているのなら、いまは「頑張れ」以外の言葉で、どうか、支えてあげてほしいと、思った。
「ありがとう」でいいじゃない。
「ちょっと休もう」でいいじゃない。
あなたの一番大切な人にかけるような言葉を、贈ってあげてほしい。
そう、思った。