10年以上苦しんだ生理痛に意味を見出した途端、気がラクに。
ハーイ、こんにちは、ゆりぼうです。
今回は、女性の月経に関する内容になります。
主に「痛み」についての話になりますので、特別グロテスクな表現は無いかとは思いますが、苦手な方・気分が悪くなりそうな方は、ご注意ください。
また、女性のカラダ特有の話題ではありますが、男性の方にも読んでいただけたら役立つ内容もあるかと思います!(特にパートナーがいる方・部下に女性がいる方など)
上記注意に関して「大丈夫だよ!読んでみるよ^^」という方は、
ぜひお付き合い頂ければ幸いです!
●【学生の頃からずっと、重い生理痛…】
ゆりぼうは、学生の頃からずっと、重い生理痛に悩まされてきました。
生理痛の症状や程度には個人差がありますが、私の場合は、
激しい下腹部の痛み、割れるような腰の痛み、頭痛、下痢、全身の倦怠感、
鎮痛消炎剤の副作用によるフラつきや胃もたれがあります。
中でも下腹部の痛みが最もやっかいで、
痛み止めの薬は4時間もたないときもあるし、
ピーク時は薬が効いてても超痛い、呼吸をするのも苦しく、
寝ているのも苦痛で、「この世に存在しているだけでやっと」
という言葉がぴったりです。
しかも、痛み止めって何度も何度も飲んでいると、
だんだん効きが悪くなってきます…。
生理は毎月のものなので、どうしても回数もかさみます。
だから、なるべく飲む回数を減らしたくて、
「薬の空振り」(痛みのピークだと思って飲んだらまだピークじゃなかった場合)
が無いように、タイミングを見計らうのにいつも必死でした。
でも本格的に痛み始めてから飲むのでは遅いし、(のたうち回ることになる)
薬を飲んでから完全に効くまで、遅いと1時間半ぐらいかかるときもあります。
ある時、とうとうそんなやり繰りに耐え切れなくなり、婦人科を受診することになります。
そこで、転機がやってきます。
●【「重すぎる生理痛=病気」という世間の思い込み】
ネットでも本でも、よく「重すぎる生理痛はなんらかの病気の可能性がある」
って言葉を目にしますよね。
そんな考え方が刷り込まれている人が多いのか、
「薬を飲んでも生理痛がつらい」と人に言うと、
「病院行った方が良いのでは?」と、まるで条件反射のように返答されることが多い気がします。
特に相手が「生理痛がない女性」や男性である場合、
(つまり、重い生理痛を知らない場合)
「薬を飲んでも耐えられないほどの生理=病気」だと思い込んでいることがあるみたいです。
周囲からのそんな反応もあり、ゆりぼうは婦人科を受診します。
問診、内診、エコー、様々な方法で検査をしてもらうことはもちろん、
自分の症状を先生に詳細に伝えます。
(いつもどのくらい痛みが強くて、薬が効かないかなど)
婦人科はただでさえ緊張するし、
診察方法も苦手だし苦痛だし、
ドキドキしながら先生の話を聞きます。
結果としては、
異常なし。正常の範囲内
ということでした。
ああ、よかった!!何も悪いところがなかった!!
ホッと胸をなでおろし、力が抜けていく感覚がわかります。
自分のカラダに感謝したくなる気持ちまで湧いてきます。
…けれど、ちょっと待って?
これだけ苦しいのに「正常の範囲内」なのでしょうか?
●【これだけ苦しくても「正常な範囲内」】
なんだか心配性なゆりぼうは、その後も婦人科を変えて受診をします。
また、期間を半年や1年あけて、今でも定期的に行っています。
生理痛の漢方薬をもらうためでもあり、定期的にエコーで診てもらうためでもあります。
でも、結果は同じ。
薬が効かないほど痛くても、
子宮が痛すぎて、腸まで痛くなってお腹をこわしても、
頭がジンジン痛んでも、異常なし。
どこまでいっても、ゆりぼうは「正常の範囲内」なのです。
そこで、ゆりぼうはひとつの結論にたどり着きます。
当たり前すぎるほど当たり前なこと。
でも、自分で身をもって理解していなかったこと。
それは、
生理とは、本来苦しいものだ。
という結論です。
●【こんな当たり前の結論にたどり着けなかった理由】
当たり前すぎて「は?バカじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、
こんなシンプルなことがわからなくなるほど、
「女性の生理痛」は世の中で「包み隠されるもの」になっているのです。
●生理痛を忘れるための強い薬
●生理中でもアクティブに動くためのタンポン
●女性同士であっても「自分がいま生理中である」ということを表に出さない暗黙の風習
●「女性の生理」の話題に対して男性はあまり触れないのがエチケット、とでもいうような暗黙の了解
●「生理は病気じゃないから、外出も遊びもOK」という世間的な概念
●ほとんど形骸化している「生理休暇」の存在
●「今日生理だから」という理由で予定を断る人の少なさ
挙げればまだあるかもしれませんが、
良くも悪くも、「生理って包み隠すもの」というイメージが、
男女ともにすごく根強いし、皆それが普通の感覚になってると思うんです。
だからこそ、「生理は早く終わらせなきゃ」と思う人が多いし、
できるだけ痛みを忘れようとしたり、体調が悪いことを人に悟られないように、
具合が悪くても会社に行き、友達と会い、彼氏とデートをしようとします。
でも、それってどうなんだろうな、とゆりぼうは思いました。
●【生理が「痛い」のには超当然な理由がある】
生理に関わらず、
一般的に身体が「痛み」を感じたり、「疲労」を感じるのは、
生命としての大事な働きなわけです。
「痛み」が無ければ怪我に気づけないし、
身体のどこかを「使いすぎている」という信号を出さなければ、
身体は、その行動をやめて休んだ方がいいことに気づけません。
そう考えると、生理も同じで、
痛みによって
「いまメンテナンスしているよ」
「あなたのカラダはいま安静にした方がいいよ」
ということを伝えているのではないかと思いました。
というか、こんな回りくどい思考をしなくても、
単純に考えてみればわかることでもあります。
生理で痛む箇所というのは、
「いつか新しい命をつくり、
その命を大切に守りながら育てる場所」です。
これって、当たり前のことだけど、
かなりすごいことですよね…?!
ここで生命の神秘についてつらつら語るつもりはありませんが、
「人間として生まれ、生きていくエネルギーの根源」を
つくり、育む場所って…
めちゃめちゃすごい仕事してません?!
だって、生まれたらその後、何十年も生きていくんですよ!
その命をつくって、育んじゃうんですよ!
そんな神みたいな仕事する臓器なんだから、
そりゃ1ヵ月に1度くらいメンテナンスするわな。
むしろそれで事足りてるのがすごいレベルですわ。
すごい簡略的なたとえですが、バッテリーの交換しているようなもんですね。
むしろ新しいバッテリー入れる作業しなくてもいいの?わたし?
みたいなレベル。
●【生理は、超自然アラーム】
ゆりぼうはそんなことに気づいてから、
こう思いなおすようになりました。
「そんな大仕事をする場所のメンテナンスなんだから、
痛みや苦しみが激しくてもはおかしくないし、人工的な薬で全ての症状をカバーしようと思う方が難しいのかも。
っていうかむしろ…
むしろ、
完全に薬が効いて元気になっちゃったら、
普通にアクティブに過ごしちゃって、
カラダを休められないのかも。
つまり、痛みは少なからず必要なもので、
「いま体をメンテナンスしてるからね!ちょっとでも安静にしてね!」
という大事なサイン(そしてアラーム的なもの)
だと思うようになったのです。
そう思ったら、
月1回、ほんのちょっとガチで痛い時間があっても、それは自分に必要なモノなんだ、と思えるようになりました。
誤解を招かないように言うと、
決して、「だから薬飲むの我慢することにしたの♪自然派でしょ♪」
という話ではありません。
痛みは我慢できないレベルだし、もちろん薬もいつも通り飲みます。
でも、自分の生理に対するストレスレベルが、
びっくりするほど下がったのです。
具体的には以下のような感じです。
●いつも痛みがくるたびに、「どうしてこんなにつらいんだろう」「どうして私の生理痛はこんなに重いんだろう」と惨めに思っていたのがなくなった
●「今月もまた生理か…いい加減にしてよ」と思っていたのが、「自分のカラダはちゃんと毎月仕事してくれてるんだな、頑張ったな、ありがとう」と思えるようになった
●「激しい痛みがはじまってから薬が効くまでの時間」を「自分にとって必要な時間」だと捉えられるようになった。
●生理は病気ではないけれど、「カラダを休めるべき期間」であることに間違いないと思ったので、その日は予定をなるべく断り、自分を休ませ、甘やかす日にするようになった。
…いかがでしょうか?
こんなに思考を変えられたおかげで、自分は生理に対してのストレスがずいぶん軽減されました。
同じように生理痛に苦しむ方、毎回うんざりしている方は、是非一度、自分にとっての「痛みの必要性」について、考えてみるといいかもしれませんよ!
●【おわりに】
ちなみに、1点注意してほしいのは、
ゆりぼうは定期的に婦人科に行っているからこそ、
「自分の痛みが正常の範囲内」だということがわかっています。
もし生理痛が重いのに婦人科で診てもらったことがない!という人は、
上記を鵜呑みにせず、一度検査されることを強くお勧めします。
ここまで書いてきたマインドシフトは、それらの結果が出て、
「自分の痛みは正常な範囲内」とわかってからこそ、意味があります。
(婦人科に行かないで痛みを放置していると、それが「正常な範囲内」なのか「本当に病気」なのかわからないで進行してしまうこともあります。当ブログでは責任を負えませんので、必ず受診しましょう!)
最後になりましたが、
男性でこの記事を読んでくださった方々、いらっしゃいましたら、読みづらい内容のなか、本当にお疲れさまでした。
全ての女性に必ずしも当てはまる内容ではありませんでしたが、
生理痛がこんなに重い女性がいること、こんなに悩まされている女性がいること、少しでも知ってくださったらうれしいです。
また、あなたの大切なパートナーの方が、生理痛の重い方であったら、生理中は少しでも彼女さんの身体を労わってくだされば、こんなに嬉しいことはありません。
私の彼は、いつも私の身体を大切に労わってくれていて、私はそれに涙が出るほど感謝の気持ちが溢れます。また、そんなことができる彼を誇らしく思っています。
(本当にいつもありがとう…!)
女性のみなさま、
生理は毎月のことで大変なことも多いですが、
このブログを読んで少しでも気持ちを楽にしてもらえたら、嬉しく思います。
生理痛が重い友達がいらっしゃれば、是非共有していただけたら幸いです。
(くれぐれも婦人科行ったことない人はまず行きましょうね!)
お読みいただきありがとうございました!